国立がんセンター野村先生のご講演

3月16日、国立がんセンター中央病院院長の野村先生の講演を聞く機会がありました。

がん最前線の現況から 今後のがん医療への取組み というタイトルにふさわしく充実した内容でした。私自身、入社当時私を可愛がってくれた先輩や上司、自分の伯父達も皆癌で亡くしているのに、癌に対する恐怖心はあっても現状のがん対策について積極的に知ろうとはしていなかったことを反省しつつお話を伺いました。テレビ番組、新聞や雑誌記事などで日本のがん対策は欧米に比べて遅れているということをよく目にします。しかしながら今回の講演を聞いてその不安は払拭されました。 http://www.ncc.go.jp/jp/ncch/index.html

第3次対がん10ヵ年総合戦略、医療制度改革の概要、がん対策推進アプローチ、という3つの観点からのお話でしたが国立がんセンターが中心となって改革していくという強い意志を感じました。EBMという言葉も浸透してきましたが、エビデンスの確立に必要な症例数を集積し分析していく責務はやはり国立がんセンターの役割なのでしょうしそれを活かしていけるネットワークの仕組み作りは欠かせないことだと思います。 http://www.ncc.go.jp/jp/taigan/index.html

もちろん個々に独自に取組まれている方々もいらっしゃるのでしょうが、やはりアメリカのように国をあげてのデータセンターとサポートしていけるネットワークは必須だと思います。具体的に院内がん登録を推進するにあたっては地域ごとに異なるがん登録への理解度を含めて格差をなくしていくなど地道な取組みから始まったり、プライバシー対策はもちろん心のケアと同時にできるようだといいと思いました。もちろん登録時だけでなく継続的に利用できる相談支援センターもどんどん普及してほしいです。

また、全国どこにいても標準的な専門治療を受けられるようになること、というのはこの情報化社会なら障壁なく可能な気がしますが結局はそれを支える専門スタッフがもっと必要なのだと思います。なんらかの形で少しでもお手伝いできたら・・・そのためにももっと勉強しなくては。最新の画像診断とロボット技術を利用した治療についても紹介されていましたが、中にはフィジオームプロジェクトなど初めて聞いた言葉もあり、大変刺激的な一日でした。またPETのがん検診の有用性が疑わしいとする新聞記事について、国立がんセンターの見解を解説していただき誤解が解けました。

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